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☆キャストフィール
キャストの感覚としては、振りぬきやすく小さなモーションでも、コントロールしやすく、距離も出し易い。
小場所で使うに当たって、これは大きい。
振った後のティップの終息やブレは硬いロッドと比べると、どうしても出やすいが、ペナペナではないのでコントロールも意外としやすい。
注意点は、キャストの時に思った以上にティップがしなるため、運河筋の手摺のある場所だと、間合いによってはロッドを手摺に当ててしまうので注意が必要だ。
手摺でなくても障害物が近くにある時は気を付けたほうがいい。
ティップが当たる間合いを取っている場合に思った以上に振りぬきに注意したほうがよい。
飛距離に関しては、参考までに横風時にPE0.8号で12lbのリーダをを付けて、シマノのトライデント60sを40m超えのキャストができるので極端に飛ばないとかそういう感じではない。
むしろ普通に飛距離が出る。
スペックでは2~18gまでなのでその範囲のルアーであれば8Fクラスのロッドと遜色はないと思われる。(まぁ、ほぼ8ftだし)
キャストのうまい人やラインを細くすればもっと飛ぶだろう。
★取り回しや使用感
まずは何と言っても小場所での取り回しの良さ。
運河の遊歩道での使用もあるため、木の下や橋の下では気を付けなければならないし、移動の際にも手すりや電灯など思った以上に障害物がある。
なので長すぎないサイズが、取り回しを楽にしてくれている。
まぁ、それでも長いものなので当然、周囲に十分注意が必要。
そして魚を掛けた時にも、足場がそんなに高い場所は多くないので、このレングスで十分取り回しが効く。
一部特殊な場所もあるが、足元のえぐれなどもほとんどないため、ラインを擦る可能性も低いし、あっても十分対応できる長さ。
ルアーウェイトのスペック上では、2~18g。
シーバスロッドの中でもかなりの軽量ルアーが扱えるところがポイントだ。
2gとかのルアーでも距離こそ出ないが扱える。
3.5gのハードルアーなら意外と飛距離も出る。(20mは飛ぶ)
しかし、小場所での利用なので飛距離は割り切れるしそれ以上のメリットが大きい。
軽いルアーだけならアジやメバルロッドを使えば繊細な釣りができるが、運河筋でシーバスを釣ると考えると、パワー的にちょっと心配だ。
しかしこのロッドなら軽いルアーからバイブレーションまで扱えて、この柔らかさと見た目以上のバットパワーがあるのは、自分の使いたい事に見事にマッチしている。
スレた状態や運河の流れのないところでは、時により小型ルアーが活躍する場面も少なくない。
クルクルバチ対策や、活性の低い時のワームの釣りなども軽量ルアーが扱えるのは嬉しい。
これらが扱えるのはかなりの武器になるし、PEをつかっていれば感度もそこそこいいと感じる。
かといって12g前後のバイブレーションも思い切りキャストでき、アクションをつけて引いてくることも楽にできる。(スペックではMAX18g)
さらにミノーのアクションもティップがやわらかい事によって、腕を軽く動かすだけでアクションを付けられるし、ドッグウォークなども非常にやりやすい。(逆に言うとティップがやわらかいのでハリのあるロッドでキビキビアクションを付けるようなやり方は向かないかもしれない。)
このあたりはヤマガの動画を見て頂くとわかりやすいだろう。
要するに、これ一本で色々と試す事が出来るのだ。
まさに自分の様な、シーバスの釣り方を確立できていない人が、どういう状況でこういった事をやってみたいという事が、ルアーを変えるだけである程度できてしまう。
1回の釣行で、釣れなかったにしても、色々と試す事が出来るのは大きいのではないだろうか。
そして、それなりの対応幅があるということは、シーズンや状況で色々なパターンのあるシーバス釣りのある程度の釣り方にこれ一本で対応ができるという事になる。
(あくまでも、小場所でやることを想定した場合。もちろん特化させた釣り方と比べれば敵わない釣り方もある。)
HPや動画でも紹介されているが、太刀魚やクロダイのゲームでも使えそうなところも、欲張りな自分にはマッチしている。
小型ルアーから中型ルアーまでそれなりに扱えて、取り回しも効く小場所でのオールマイティロッドなのではないかと感じている。
つづく
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